『大好きなギタリストの出す《あの音!》どうしたらあんないい音が出せるんだろう?
そう思ってあれこれ機材を買ったけど…どうしてもあの音にならない…』
『色々な音が出したいけど、エフェクターの繋ぎ方がよく分からない。』
『エフェクター沢山繋ぐと、音痩せするしトラブルも増える気がするな…』

そういった悩みを抱えているギタリストの方々は多いですよね。

そんなギタリストの方々のために【理想のエフェクターボードを組む】というテーマで、理想の音に近づける為のエフェクターの基本的な知識を、少しずつご紹介していこうと思っています。

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目次

  1. ギタリストが目指すいい音とは?
  2. まずはギターとアンプから。

ギタリストが目指すいい音とは?

《澄み切ったクリーンサウンド》《轟音の歪みサウンド》《空間に漂う不思議なサウンド》ギタリストの出す音色は実に多彩です。演奏する曲や場面によって、出したい音というのは変わってきます。

ですので、いい音と一言で言っても、100人ギタリストがいれば、各々がイメージするいい音は違うものです。
また、エフェクターは様々なメーカーが様々な機種を発売していますから、ギタリストによって選ぶ機種も変わってくるのも当然です。

そこで重要なのが、自分の出したい音の基本を知ること。
例えば、ヘヴィーメタルを演奏したいギタリストは、重低音の歪みサウンドが基本になってくるでしょうし、ジャズ系の音楽を演奏したいギタリストは美しいクリーンサウンドが基本になってくるでしょう。

そういった、自分の出したい基本的なサウンドを理解することは、エフェクターを選んでいく上で最も重要な事です。

まずはギターとアンプから。

その基本を理解する上で最も重要なのが、ギターとアンプのチョイスです。

《Fender TelecasterとFender Twin Reverb》《Gibson LesPaulとMarshall JCM800》《PaulReedSmith Custom24とMATCHLESS DC-30》ギターとアンプの組み合わせだけでも本当に無数の組み合わせができますし、そのサウンドも組み合わせによって全く違ってきます。

この基本的な【ギターとアンプの組み合わせ】が定まっていない状況で、エフェクターのチョイスを始めるのは、料理を作る時に、材料にこだわらず調味料やスパイスばかりを揃えていくようなものです。
高級なインドスパイスを買ったけど、安物のお肉を使っていても美味しい料理は作れません。

そんなの当たり前でしょ?って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この基本的なサウンドを理解しないまま、エフェクターを買っては失敗を繰り返している方が多いのです。
※この現象は、エフェクターを販売する側の問題もあるように思います。〇〇の音が出る!との売り文句で販売しているメーカーや楽器屋さんは実に多く存在します。しかし、その〇〇の音はどのギターとアンプを使った時に最も理想的なのか?一番重要なギターとアンプの選択とエフェクターの関連性が蔑ろにされていることがほとんです。

ですので、まずは自分の使っているギターとアンプを見直してみてください。
自分の演奏したい音楽に最適なギターなのか?アンプなのか?ここが自分のサウンンドの70%を決めると思ってください。あとの30%はエフェクターで補っていきます。
この基本的なチョイスを間違っていたら、いくら高級なエフェクターを買っても理想の音には近づきません。

そして、そのチョイスが決まったらお気に入りのギターをお気に入りのアンプに直で繋いで弾いてみましょう。
その音こそが、これから自分の出していくサウンドの基本の音です。
この基本のサウンドにいかに自分好みの色付けをしていくか?それこそ、エフェクターを選んでいく重要な一歩なのです。

エフェクターはギターサウンドを作る上で、あくまでスパイス的な存在です。エフェクターでより良い音作りを行う為に、ギターサウンドの要であるギターとアンプにこだわって欲しいのです。

ではまた次回。

中嶌真平